ロータリー財団月間によせて

ロータリー財団部門アドバイザー 
             パストガバナー 中 島 治一郎
 ロータリー財団への当地区からの寄付高は、一人当たり額では、常に世界のベスト3に入っている。敬意を込めて心からの謝意を表したい。この素晴らしく高水準な金銭的貢献に比例した感動や喜びを地区の皆様に味わって頂いているか?地区のロータリー財団担当者として内心忸怩たるものがある。
 一方、9月11日に米国で発生したテロ事件では、人命の尊さ、人の善意や思い遣りに対する価値観の複雑さにショックを受け、善意の積み重ねの無力さの様なものを感じたりした。
 が、「こう言う時代だからこそ、ロータリーの出番なのだ。」と考えるに至った。
 「最も良く奉仕する者は、最も多く報いられる。」利己を押さえて、利他を図る。他人の幸せが大きければ大きい程、己が得る感動や喜びも大きいと云う事である。感動や喜びの少ない人生なんて、何の為に生まれて来たのか分からない。ロータリーの哲学、実践倫理は素晴らしい。
 又、テロの遠因を考えてみると、概ね極貧がある。極貧解消の為のプログラムを多く有しているロータリーが為し得る事は多い。
 「天は、自ずから助くる者を助く。」である。極貧の中から、仲間を助ける指導者が出てこない限り、極貧は解消しないと私は思う。
 『ロータリー・センター・プログラム』は、世界の7センターにおいて、毎年70人に奨学金を与え、世界の平和維持、平和を阻害する要因除去に関しての勉強を2年間して貰うと云う指導者養成プログラムである。食糧増産、人口コントロール、産業育成等々を主に発展途上国の将来性のある人材に学んで貰う。極貧回避に繋がる非常に有意義なプログラムだと信じる。2640地区も既に、このプログラムがスタートする2002〜03年度と03年〜04年の2年度に亙り、一人の平和奨学生のバックアップをする事になっている。出来れば、今後毎年最低一人はサポートする事にして頂きたいと念じている。
 『ポリオ・プラス・プログラム』は、私達ロータリーの百周年記念事業であり、国際ロータリー及びロータリー財団にとっての最重要プロジェクトである。現在で既に16年の長期間プロジェクトだが、愈、最終段階に入った。アフリカの数カ国とパキスタン、アフガニスタンが最後迄残り、来年一杯掛かって、発生ゼロに出来ると予測されている。ナイジェリアが一番最後まで残る国と考えられていたが、アフガニスタンが心配だ。宗教、価値観、習慣等々の違いを超えて、子供達を忌まわしい病ポリオから守るべく、本当に沢山の人々の善意が寄せられた国で、テロ撲滅の為の戦いが行なわれている事実に、悲しみを禁じ得ない。然し乍ら、ポリオ・プラスのような国境を意識しない、グローバルな善意の運動は、平和促進の意味でも何時か花咲くと信じている。後一息、皆様のポリオ撲滅へのご協力を期待致します。
 『国際親善奨学金プログラム』も素晴らしいプログラムだ。2640地区はご寄付が多いから、送り出したり、受け入れる奨学生の数も多い。どれだけの方が体験されたか知らないが、奨学生試験に受験に来た学生が、留学を終えて帰国直後の体験談発表会でのスピーチには、その成長振りが伺えて、何時も感動させれる。奨学生をクラブへお招き頂き、感動や喜びを分かち合って頂きたい。
 『GSE』も優れたプログラムである。私自身も団長として、20年程以前に、このプログラムを体験したが、訪れた外国の地区に、多くの友人、知人が出来、長らく親類付き合いが続いている。
 国際親善奨学金プログラムにしても、GSEにしても、自分のクラブのテリトリーから候補者を積極的に捜し出して送り込む努力をすべきと思う。
 他にも有用なプログラムが多いが、紙面が尽きた。又の機会に譲る。



ロータリー財団大口寄付認証制度・遺贈友の会について

ロータリー財団部門委員長 岩 本 行 弘

 ロータリー財団では、多額のご寄付をされる場合に、次のような特別寄付認証制度がありますので、ご紹介させていただきます。
大口寄付
大口寄付は、現金、誓約、あるいは計画寄付として年次プログラム基金あるいは恒久基金のどちらかへの少なくとも米貨10,000ドル以上の寄付のことです。大口寄付の誓約は、通常、2年あるいは3年以内に支払います。大口寄付は寄付金額によって、6段階に分けられていて、大口寄付者に認証されると、ダイヤモンド・サークル・ピンと一緒に、管理委員会から特別な感謝状とクリスタルの置物が贈られます。大口寄付者には、寄付は累積しますので、各段階に達するごとに認証を受け、随時、国際ロータリーの行事で特別な表彰式が行われます。累積額が250,000ドルを超えた大口寄付者は、国際ロータリー世界本部のロータリー栄誉の殿堂に寄付者自身の写真が永久に飾られることになります。
ロータリー財団遺贈友の会
ロータリー財団遺贈友の会は、個人あるいは夫妻が遺産計画において、遺言で米貨10,000ドル以上の資産の受取人としてロータリー財団を指名し、それを財団へ通知した際に、ロータリー財団遺贈友の会の会員となります。遺贈友の会会員には、大口寄付と同様に、6段階に分けられて、ダイヤモンド・サークル・ピンとクリスタルの置物(大口寄付者と別のもの)が贈られます。



寄付増進の勧め

財団増進委員会委員長 坊 岡  進

 まず最初に地区ロータリアンの皆様方に御礼を申し上げます。2000〜2001年度、当2640地区の財団寄付は一人当り200ドル、べネファクター50名以上という目標に対して、総計792,242,93ドル、一人当たり228,37ドルでポールハリスフェロー352名、べネファクター45名という素晴らしい成績を頂きました。誠に有難うございます。今年度(2001〜2002)は一人当たり200ドル、べネファクター75名を目標としています。宜しく御願い申し上げます。この恒久基金であるべネファクターの目標数を昨年度より25名多くしております。それは財団の強固な将来を確実なものにするためであります。年次寄付と恒久基金寄付は同時に重要であり、両方でお互いに補い合っておりますが、年次寄付は今日の財団プログラムを支え、恒久基金は明日へのプログラムを安定したものにします。
 さて今日は、ロータリー財団委員長さんに「寄付増進の勧め」について申し上げ、実際に各クラブにおいて寄付増進を図る参考にして頂きたいと思います。
 国際ロータリー資金開発部門長のジョン・オスターランド氏のお話によりますと…
(1)手本を示す:他者に寄付を要請する前に我々自身が寄付を行なう必要があるということ。
(2)ロータリー財団の働きを知る:プログラムの仕組みや寄付金の使い道を熟知すること。
(3)ニーズを伝達する:財団の行なっている活動を大いに自慢し、何故必要があるかを説明すること。
(4)要請する:資金調達は人間関係につきる。人は人間関係を理由に寄付することが一貫して示され、要請した相手5人に1人の割合で寄付がもらえるという結果が出ている。
(5)寄付者に感謝する。
 最後になりましたが11月の財団月間には多 くの有意義なプログラムを準備し、財団の意義や貢献を理解するように勧めて頂きたいと 思います。

MANIND IS OUR BUSINESS 2001-2002 TOP