国際協議会について シカゴからアナハイムへ |
2000年 1月31日 私達ガバナーエレクトの一行は、上空から雪で真っ白く見え、そしてミシガン湖には氷が浮かぶシカゴ(オヘア空港)に到着、空港から真っ直ぐにシカゴの中心街に向かい、バスからポール・ハリスの事務所跡、旧RI本部跡などを見学しました。
翌日(2月1日)には、シカゴ市街からミシガン湖に沿って北へ車で約45分、湖畔の閑静な地、エバンストン・シャーマン街のRI本部に着きました。 18階建てのRI本部“One Rotary Center”の正面玄関にはポリオ・プラス・プログラムに因んで作られた記念の像が設置され、そのあどけない子供達の姿に大変感銘をうけました。 16階には、歴史的なユニティ・ビルにあった711号室がそのまま復元されており、部屋のドアには“711”の番号と鉱山技師ガスタバス・ロアの名前があり、1905年2月23日ポール・ハリス等4名が語り合った場所を拝見しました。又、同じ階にポール・ハリスの昔の執務室も再現されており、部屋の入口にはポール・ハリスの立像が手をさしのべてくれていますので握手をし、触れてきました。 午後、シカゴ市街地から南へポール・ハリスとジーン夫妻が1912年から長年住んだカムリ・バンクを訪れました。住居は他人が居住しておりますが、小高い所にあり、道路から細い道をあがると瀟洒な建物が見えます。その後、車で約10分位の所にあるマウント・ホープの墓地を訪れ、雪の中のポール・ハリスの墓前に詣でました。マウント・ホープの墓地は、広大な公園になっており、入口の墓地事務所で訪問記帳を済ませ、少し奥にあるポール・ハリスの墓地があり、その隣には、ロータリーの車輪をデザインした大きな記念碑がたち近くに親友シルベスター・シールの墓もありました。皆で花輪を捧げ合掌しました。 2月2日、ロスアンゼルスに到着、寒さ厳しいシカゴとは違い、気温は22度と高く南国的な感じがしました。ロスアンゼルスで東京から直行した他のガバナーエレクトと合流し、一泊の後、2月3日南へ約50km、車で約1時間、有名なディズニィランドに隣接するアナハイム・ヒルトン・アンド・タワーズ・ホテルに着きました。 ホテル入口には大きな車輪を型どったロータリーマークが飾られ、162カ国から529名(日本からは35名のガバナーエレクトのうち、病気のため止むを得ず2名が欠席し、33名となりました)とその同伴者、国際ロータリー関係役員の方々等約1500名に近い参加者がこの国際協議会に参加しました。そこでいよいよ国際協議会がはじまりました。 私達の研修リーダーは、重田政信PDG、岡本徳彌PDG、南園義一PDGの3名で小谷隆一国際ロータリー理事にもご指導いただきました。大会議室の入口には、「学ぶために入ろう、奉仕の道を前進しよう」と掲げられそして厳しいといわれてきた研修が始まりました。 2月4日の第1回本会議では、ロータリー加盟国の国旗入場の場面があり会期中正面に飾られました。 フランクJ.デブリンRI会長エレクトの挨拶があり、2000〜2001年度のRIテーマ「意識を喚起し―進んで行動を」発表され、我々に積極的な行動をするよう要請されました。このときの本会議場は或る意味の興奮に包まれ、満場の参加者は総立ちとなり熱烈な拍手が会場一杯に響き渡りました。 その後2月10日までに、本会議10回、グループ討論21回、自由討論5回の厳しい研修が毎日午前8時30分から午後6時まで開かれ、自由活発な研修討論が行われ大変勉強になりました。ホテルの外に出て外気にふれることのできる時間をもてなかったことが非常に辛く感じました。一方、配偶者に対する研修も本会議4回、円卓討論3回がひらかれ夫婦共々約1週間ロータリーにドップリと漬ってまいりました。 しかし、厳しい研修でありましたが、会期中フランクJ.デブリンRI会長エレクト夫妻と数回に亘り親しく接することができ楽しく過ごし、又、多くの海外の人々と日夜食事を共にしながら楽しく親睦を深め交流を行いました。日本のガバナーエレクトとは日増しに親しくなり、心を開いて語り合うようになりました。この国際協議会では多くの人達と友情を深め、予期しなかった私の生涯で素晴らしい経験をさせていただきました。この大きな友情の広がりは今後長く続くものと楽しみにしております。 ロータリーの理念とプログラムを勉強させていただきましたが、ロータリーの国際性の豊かさに驚くとともに、ロータリープログラム内容の深さに感嘆させられました。 |
RI会長 テーマについて |
簡潔にして力強いテーマであると思います。フランク J.デブリンRI会長は、2000〜2001年度の活動に当たって、我々に積極的に行動するよう呼びかけているものです。
我々が行動を起こすに当たっては、まず最初は、意識を喚起することから始まります。私達全員が、私達のクラブ、地域社会、そして私達の世界が直面している問題を認識しなければなりません。問題について意識を喚起することは、解決にむけた重要な最初の段階です。意識を喚起しないかぎり、行動は起こされず、問題は未解決のまま残されます。 問題に対する意識を持つようになれば、次に取るべき最善の方法について話し合い、討論します。そして計画を立て、最終的に次の段階、私達が進んで行動を起こす段階に移っていくのです。意識と行動という2つの作業は不可分なものです。 意識しても行動しなければならず、またはっきり意識しなければ行動することもできません。意識と行動が結びつけば、私達は私達のクラブ、地域社会、そして私達の世界における重大なニーズを見定め、これに適確に対応することができます。意識と行動は、どちらも同じくらい重要です。だからこそ2つを組み合わせて、ロータリーを輝かしい記念すべき新しい時代、21世紀に導くテーマとされたものだと思います。 テーママークは、全体的に眼をイメージし、真ん中にロータリー・マークを配し、ロータリーをもう一度見つめよう、また新しいロータリーを見つめようとも考えられ、さらにはすべてを正しく見つめ行動しようということでもあると思われます。 そして、ブルーとゴールドの楕円交錯は奉仕と親睦を表しています。 皆様、共に2000〜2001年度を「意識を喚起し―進んで行動を」しようではありませんか。一歩一歩と踏みしめて一日一日を大切にし、頑張っていきましょう。 |
成川守彦直前ガバナーへの感謝の言葉 ガバナー 水田博史 |
成川直前ガバナーご夫妻には、新千年期を迎えた1999〜2000年度の地区ガバナーとして大任を果たされ、本当にご苦労さまでした。RI第2640地区の会員を代表して、心から感謝と敬意を表し御礼の言葉を申し上げます。
私が、ガバナーノミニーに指名され、成川直前ガバナーに初めてお会いしたのは、昨年2月国際協議会に出発される日でありました。 その後、全く地区における活動の状況を知らない私に会議等において、いろいろ親切なご指導をいただき、誠に有難うございました。 成川直前ガバナーには、RI会長カルロ・ラビッツアの「ロータリー2000:活動は―堅実、信望、持続」のRIテーマをもとに「四つのテスト」を基本として各奉仕事業を献身的に展開され、素晴らしい業績を残され、新千年期に向かって大きく貢献されました。深く敬意を表する次第であります。 常に、尊敬されている坂村真民先生の、言霊の響きある詩を機会あるごとに示され、ロータリーの奉仕の心を多く語られたその素晴らしさに感銘を受けた次第であります。また、豊富なロータリーの知識と、卓越した科学技術の進歩に伴う今日的な社会変化に対応するコンピューターを駆使したご指導に対し満腔の敬意を表する次第であります。 今後とも、直前ガバナー、パストガバナーとして、2640地区の発展のためご貢献いただきますようお願いいたします。 それから、この1年間、ガバナーを支え、ご協力下さいました上野山英樹代表幹事をはじめ、副代表幹事、幹事、有田RCの皆様及び事務局の皆様にも、大変お世話になりました。厚くお礼申し上げます。 今後、成川直前ガバナーには、ますますご壮健にてご活躍されますよう祈念いたしますとともに、終始お力添えをいただきました奥様にも厚く御礼を申し上げ感謝の言葉といたします。 |
識字率向上月間によせて ガバナー 水田 博史 |
1997〜98年度の最初のRI理事会で、7月が識字率向上月間に指定され、識字能力向上は2005年までのRI強調事項となりました。
「非識字は貧困の根源であり、読み書き、計算の能力を身につけることが、貧困との闘いで最も有効のひとつである」と、1997〜98年度のキンロスRI元会長がいわれています。 現代社会において、非識字者は社会から置き去りにされて生計のすべてを失い、一方貧困はさらに人々の学習の機会を奪って非識字と貧困は悲惨な悪循環を生み出しています。 2000〜2001年度のフランクJ.デブリンRI会長は、世界の人口増加の問題の核心には、教育の不足が考えられると言われています。現在世界中におよそ8億8500万人の読み書きのできない人々がおります。この人達に読み書きを教えることによって、次の世代の低識字率が広がるのを防ぐことができます。読み書きのできる母親は、自分の子供に読み書きを教えます。 識字率の向上をはかることにより、貧困の解消と世界の人口増加問題に対する解決策につながるものと思われます。 どうかロータリアンの皆様方には、識字率向上のための意識を喚起し、書き損じ葉書等の回収に、地域の人々と共に行動していただきますようお願いいたします。 一見識字率の向上というのは、私達とは無関係のように思われますけれども、世界の非識字者の98%は、開発途上国に住んでいるといわれています。そしてそれが社会のレベルを現しているというふうに考えられております。識字率を上げるということは、その国の社会的な文化的な教育的なレベルを上げるということにつながるわけで、そういう意味では識字率というものは社会のバロメーターだというふうに考えますと、大変大事なものであります。識字率の向上は、大人だけでなく、未来を背負う子どもたちにとっても大きな夢を与える運動といえます。 |
『識字』について (2000〜2001年度 7月 識字月間) 地区社会奉仕委員長 伊達岡 陽一 |
はじめに
『識字』とは、「文字」をおぼえることと広辞苑に記されています。また、新英和大事典にはliteracyとは、LITERATE+cy: 1、学問〔教育〕のあること、2、読み書きの能力(のあること)、さらに文学に通じた、洗練された、明晰な、学者、文学者などの意味も含んだ言葉とあります。つまり、単に読み書きを憶えるだけでなく、さらに研鑽を積む意味を含む言葉と言えます。 現在、世界中で使用されている大半の「文字」を獲得して初めて、人類は知的財産を蓄積、共有出来るようになりました。 一部の方々には、既にお話致しましたが、2000年NHK・BS放送正月番組(3日連続)にて『人類最大の発明発見は何であろうか』と候補100項目についていろいろな設問を設け、有識者の意見および視聴者のアンケートの集計から総合的に検討判定した結果、第1位は『文字』、第2位は『ゼロの概念を見出したアラビア数字』、第3位は『言語』と同じジャンルの項目が圧倒的な支持を得ました。因みに、以下農業、電気、顕微鏡、原子力、コンピューターなどが上げられていました。 『識字運動』を地区社会奉仕委員会の継続事業として選択した意義を、改めて確認し得たことは非常な喜びでした。
1.『識字運動』の意義: 1)人道的立場として協力;
2)21世紀に貢献;
2.地区社会奉仕委員会活動としての『識字運動』
3.『識字運動』推進の具体的内容: 1)浄財の活用対象;
2)浄財の種類;(1999−2000年度1〜8組IM社会奉仕部門事前会議での最大公約数のご意見参考)
3)協力呼びかけ対象;
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