和歌山東南ロータリークラブ

WCS実施国 カンボジア王国
地区名又はクラブ名
対象団体名

岡山後楽園RC
台北東南RC
ソウル磐浦RC
福島中央RC
丸亀東RC
和歌山東南RC

プロジェクト名 アンコール小児病院(AHC)プロジェクト
WCS実施内容

当クラブと当クラプの姉妹クラプの台北東南RCと台北東南RCの姉妹・友好クラプ4RCとの共同事業。
アンコール小児病院(運営はアメリカのNGOですが、代表は写真家の井津建郎、現地運営実務者は赤尾和美さん(看護師)、院長はカナダ人、Ell院長はアメリカ人です)は子供達の診療と同時に看護師の養成・外部の医療従事者の育成・また質の向上のための医療教育の提供にもカを入れており、このたび看護師養成指定病院としてカンポジアから認定。AHCの使命と掲げる医療従事者、患者への教育活動(予防可能な疾患でも、患者の知識がない、もしくは知る術のない状況において多数の小さな命がなくなってしまっている現状)への支援のため、プロジェクトチームをつくり援助を決定。

担当者名 太田 豊隆
連絡先 073-423-3666

活動結果報告

AHCには、リハビリテーションのためにフィジカルセラピスト(PT)が3名働いています。リハビリテーションというと、手足の運動ばかりかと思いがちですが、肺炎や脳性まひなどで呼吸が上手にできない患者さんの呼吸運動や、嚥下運動に支障をきたしている患者さんの食物摂取の改善のためにも大きく貢献しています。呼吸障害も嚥下障害もどちらも命に関わる状況を作りかねないからです。

ドイツからの大きな支援をいただき、まず一人のPTを雇用。そして、指導者として、ドイツからのPTが常駐し、熱心な指導を行ってくださったおかげで、今や、AHCのリハビリは、3名のPTを抱える独立した部門へと成長しました。先日完成したリハビリ室もその大きな成果だと思います。

PTの活動は、院内にとどまらず、訪問看護チームとの連携により家庭へも赴きます。リハビリテーションの必要性を家族へ説明し、居住環境、家族のモチベーションなどのアセスメントをし、継続的にリハビリが提供される環境を作るように頑張っています。リハビリテーションは、患者さん、家族、そして、スタッフが一体となって根気よく行っていかなければなりません。しかし、患者さん家庭の多くは、毎日の生活に追われて食べるものの確保に必死な状況で、また、体が動かない子どもを抱えての暮らしが、大きな負担となっているのは事実です。じっくりと時間をかけて継続的にリハビリを行うことは容易ではないでしょう。そんな中でも、家族に寄り添い、諦めずに必死に日々の業務を確実にこなしてくれている姿には、頭が下がる思いです。

今後も更なる成長を見せてくれることと思います。そして、多くの子ども達と家族に笑顔をもたらしてくれるでしょう。


2010-2011 和歌山東南・活動報告書

活動報告