実施国 | カンボジア王国 |
地区名又はクラブ名 対象団体名 |
岡山後楽園RC |
プロジェクト名 | アンコール小児病院(AHC)プロジェクト |
実施内容 | 当クラブと当クラプの姉妹クラプの台北東南RCと台北東南RCの姉妹・友好クラプ4RCとの共同事業。 |
担当者名 | 太田 豊隆 |
連絡先 | 073-423-3666 |
活動結果報告
AHCには、リハビリテーションのためにフィジカルセラピスト(PT)が3名働いています。リハビリテーションというと、手足の運動ばかりかと思いがちですが、肺炎や脳性まひなどで呼吸が上手にできない患者さんの呼吸運動や、嚥下運動に支障をきたしている患者さんの食物摂取の改善のためにも大きく貢献しています。呼吸障害も嚥下障害もどちらも命に関わる状況を作りかねないからです。
ドイツからの大きな支援をいただき、まず一人のPTを雇用。そして、指導者として、ドイツからのPTが常駐し、熱心な指導を行ってくださったおかげで、今や、AHCのリハビリは、3名のPTを抱える独立した部門へと成長しました。先日完成したリハビリ室もその大きな成果だと思います。
PTの活動は、院内にとどまらず、訪問看護チームとの連携により家庭へも赴きます。リハビリテーションの必要性を家族へ説明し、居住環境、家族のモチベーションなどのアセスメントをし、継続的にリハビリが提供される環境を作るように頑張っています。リハビリテーションは、患者さん、家族、そして、スタッフが一体となって根気よく行っていかなければなりません。しかし、患者さん家庭の多くは、毎日の生活に追われて食べるものの確保に必死な状況で、また、体が動かない子どもを抱えての暮らしが、大きな負担となっているのは事実です。じっくりと時間をかけて継続的にリハビリを行うことは容易ではないでしょう。そんな中でも、家族に寄り添い、諦めずに必死に日々の業務を確実にこなしてくれている姿には、頭が下がる思いです。
今後も更なる成長を見せてくれることと思います。そして、多くの子ども達と家族に笑顔をもたらしてくれるでしょう。