帰国報告 池田泰子 (大阪狭山ロータリークラブ)
(2000〜2001年度国際親善奨学生)
 
 大阪狭山ロータリークラブから推薦を受けまして、昨年度ドイツに留学しておりました、池田です。先月、8月16日に無事、留学を終え帰国しました。充実した1年を過ごすことができ、2640地区の皆様に深くお礼申し上げます。
 
 私はドイツのジーゲンという街に滞在しておりましたが、この街はフランクフルトから北に200キロくらいのところにあり、人口が10万人くらいです。文化的にはあまり見るものがあるとは言えませんが、自然も多く、落ち着いたところで、勉強するには良い環境でした。
 
 多くの友人に恵まれ、顧問ロータリアンの方も、空港まで送り迎えして下さり、また、家族ぐるみでお付き合いいただき、本当に親切にして下さいました。1年間、最初から最後まで、「本当にこれでいいのか」と思うほど、順調に過ごすことが出来ました。そんな私が、これから行かれる皆さんに、何かアドバイス出来るかどうか、と考えましたが、以下の3点だけ、コメントさせていただこうと思います。
 
 まず、現地に行かれまして、もし機会があるようでしたら、是非、ローターアクトの皆さんと交流することをお勧めします。私も時々、ジ−ゲン・ローターアクトにお邪魔して、様々な活動に参加させていただきました。ジ−ゲン・ローターアクトでは、普段の集会で、講演を通して社会勉強をする他、クリスマスやカーニヴァルなどのお祝い事、そして最も重要なことですが、社会奉仕活動を行っています。私も、冬にワインを売る募金活動に参加しました。
 
 2つ目は、柔軟に考える、ということです。ドイツでは日本に比べて、若干、窓口の対応が柔軟なような気がします。私はもともと、四角四面に考えるところがあったのですが、「とにかく、言ってみないと分からない」ということを学びました。逆に言うと、お店などで、こちらがあまりにお客様の気分でいると、一向に事が進んでいないこともあります。私の経験したことをひとつお話しますと、私は、1学期目に大学の学籍登録だけをしており、外人局による語学コースには登録していませんでした。ところが、いざ学期が始まってみると、やはり、もう少し語学力を伸ばす必要があるなと感じました。語学コースにも行きたいけれど、登録していないし、もう3週間も過ぎているし、と言っていると、友達に、とにかく行ってみては、と励まされ、外人局に行ってみると、時間割を渡され、明日から時間のあるときに何時でもどうぞ、と言われました。
 
 最後に、パソコンのことについてひとつ、これは、特にドイツに行かれる方だけに該当するのかもしれませんが、もし、ラップトップを持って行かれるのでしたら、空港ではできるだけ、それと分からないように持ち込んだほうがいいと思います。と申しますのは、これは、私の友人のケースなのですが、留学中に日本に一時帰国し、そのとき購入したパソコンを、黒いカバンに入れてドイツに帰ってきた彼女は、フランクフルト空港の税関で呼び止められました。不運にも、このパソコンが私用であるという申請を怠ったという理由で、600DMの罰金を払わなければならないというのです。この友人は、あらかじめ、電気店と空港と機内で、申請の必要があるかどうか質問し、「いえ、ドイツは大丈夫ですから」と言われていたのですが、どうやら実際に申請しなければならないという法律は存在するようです。ですから、フランクフルト空港にパソコンを持ち込む時は、注意したほうが賢明でしょう。
 
 以上、3点ですが、私の留学生活の中から、少し参考になりそうなことをお話しさせていただきました。みなさん、どうぞお気を付けて行って来て下さい。
 
MANIND IS OUR BUSINESS 第1回合同地区委員会 TOP