ガバナーメッセージ
 
新世代の為に・・・
 
国際ロータリー第2640地区
 
ガバナー 前田孝道 
ガバナー 前田孝道
 終戦の年(昭和20年)が18才だった私、私が最も多感だった青年の時代は、敵機の爆音が空を覆い、どこかの都市が空襲にさらされ、多くの人が死んでゆく時代でした。いつ召集令状が来て戦場におもむかねばならぬか、いつ空爆によって「死」が訪れるか、前途に希望のない毎日でした。私の若き日の思い出は、日本全国焼け野原、衣食住に事欠く物資不足の時代、きな臭い戦火の日々であり、戦後は外地からの多くの引上げ者、食料難はさらに悪化し餓死者も出るような大変な時代でした。そして戦後の復興には長く厳しい時代がつづいたのです。それでも考えてみれば、私たちはまだましな方でした。同年でも戦争の犠牲者はたくさんありますし、少し早く生まれていたら男性は戦争に駆り出されて戦死した人も多く、女性は夫や恋人を失い、あるいは適齢期の男性の多くが戦死して結婚できない人も多かったのです。
 終戦の年(昭和20年)が18才だった私、私が最も多感だった青年の時代は、敵機の爆音が空を覆い、どこかの都市が空襲にさらされ、多くの人が死んでゆく時代でした。いつ召集令状が来て戦場におもむかねばならぬか、いつ空爆によって「死」が訪れるか、前途に希望のない毎日でした。私の若き日の思い出は、日本全国焼け野原、衣食住に事欠く物資不足の時代、きな臭い戦火の日々であり、戦後は外地からの多くの引上げ者、食料難はさらに悪化し餓死者も出るような大変な時代でした。そして戦後の復興には長く厳しい時代がつづいたのです。それでも考えてみれば、私たちはまだましな方でした。同年でも戦争の犠牲者はたくさんありますし、少し早く生まれていたら男性は戦争に駆り出されて戦死した人も多く、女性は夫や恋人を失い、あるいは適齢期の男性の多くが戦死して結婚できない人も多かったのです。
 ロータリーで「新世代」とは、30才までのことですが、今のわが国のいわゆる「新世代」といわれる年齢の人達は、私たちの時代より客観的には恵まれているように思われます。しかし、多くの辛酸をなめた人から見れば何でもないようなことでも、苦労知らずの人からすれば、堪え難き苦しみかもしれません。人生は誰にとりましても一回限りのものですから、世代間の苦労度を必ずしも単純に比較はできません。
 私たちは経験の浅い新世代に暖かいまなざしを忘れないようにしたいものです。また新世代の人達には、時に経験者の言葉にも耳を傾け、役立つものはすべて自分の肥やしにする良い意味での貧欲さを持ってほしいと思います。
 ロータリーの「手続要覧」には第8章に新世代のためのロータリー・プログラムが17ページに渡って綴られ、その冒頭に「ロータリアンの使命」が述べられています。それによると私たちロータリアンは、すべての若者達(新世代)が健康で、それぞれが人間の価値を認め、互いに尊重しあい、よりよき将来を生き抜いてゆくために必要な人間としての知識・技術を磨き、その準備をすることを助けることにあると理解することができます。
 そして「各ロータリアンは青少年の模範」とは、すべてのロータリアンにとって大切な標語です。ともすれば安きにつき、低きに流されんとするわが心、この標語は私たちロータリアンにとって心の歯止めでもあろうかと思われます。「私は新世代のための模範たりえているか?」、「私は新世代のために何ができるか?」一度ゆっくり内省し、できる事から行動を起こす、それが肝要かと思います。(No.3―2001.9.10―)
 
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水田博史直前ガバナーへの感謝の言葉
 
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