ガバナーメッセージ
 
ロータリーの現状に思う
 
国際ロータリー第2640地区
 
ガバナー 前田孝道 
ガバナー 前田孝道
 1月は「ロータリー理解推進月間」です。
 1905年2月23日、当時不況にあえぐアメリカのシカゴで、青年弁護士ポールハリスが3人の友人同志を説いて誕生したロータリーが、今年で97年になります。初め4人だったロータリーは、わずか90余年の間に、見る見る内に世界中に広まり、163ヶ国、会員120万を擁する大組織に発展しました。これにはそれに相当する理由あってのことであろうと思います。もしロータリーが政治や宗教、利益へのこだわりを持っていたらロータリーは国境を越えられなかったでありましょうし、ここまで発展することはできなかったでありましょう。また初めに定めた規則にこだわり、変化を嫌っていたらロータリーは小さな集団にとどまったことであろうと思います。
 ロータリーはその点、創始者ポールハリスの英断と、多くの会員の叡智により、親睦と奉仕の旗印のもとに、幾多の難関を乗り切り、今日の繁栄を築くことができたと思います。しかし、ここ数年の会員減少は、これまでの危機とは異なり、ロータリーの最大の危機と見て間違いなさそうです。
 去る9月11日(2001年)の午前9時前、突如ニューヨークの中心街に建つツインタワーの世界貿易センタービルと、首都ワシントンの国防総省(ペンタゴン)にハイジャックされた民間航空機が突入した米国同時多発テロは、世界中を震撼させました。それにつづく米国のアフガンへの報復攻撃は、まさに「文明の衝突」ともいうべき人類にとって悲しむべき最大の不幸事です。
 私はロータリーが理想とする「非営利・非政府・非宗教」の世界、つまり「営利・政府・宗教」の垣根をできるだけ低くし、人類が「親睦と奉仕」に生きるということが、これからの世界全人類が平和に生きてゆくための絶対的な条件であろうと思います。もしそうでなければ人類の悲劇は終わらないと思います。
 また好況と不況は常に繰り返される経済の原則ですが、全ロータリアンの皆様が今の不況を克服して、ロータリー活動を継続され、今後ともご健勝に渡られますよう、年の初めに当たり心よりご祈念申し上げます。(No.7―2002.1.10―)
 
2001年 2002年
7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月
 
水田博史直前ガバナーへの感謝の言葉
 
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