ガバナーメッセージ
 
ロータリー財団月間に寄せて
 
国際ロータリー第2640地区
ガバナー 前田孝道
 
 世界には恵まれない人々が何十億もいます。10億人を超える人達が飢餓に苦しんでいると聞いても、飽食のわが国で暮らしていてはピンときません。現に今地球上には餓死している人が一ぱいあるのです。また、読み書き計算のできない人達が、何十億人もいると聞いても日本に住んでいる限り、普通では信じられないことです。しかし、これらのことはまぎれもない事実なのです。「…それはその人達の努力が足りないからではないか!?」との疑問も起こってきますが、そう簡単には言えないのです。
 私達は今度の米国の同時多発テロで6000人を越える人達が一瞬のうちに崩壊するビルと共に亡くなったことを聞き驚くと共に大変痛ましく、犠牲者の冥福を祈るばかりですが、犯人はアフガニスタンにいるとして米国を始め同盟諸国の報復攻撃がはじまりました。それによって同国の多くの人達が戦禍の犠牲になり、難民となってさまよう姿をテレビ等で見て痛ましく思います。何としても早期にこの紛争を終結させなければ恐ろしい状況が繰り返されるに違いありません。
 本年のRIテーマは「MANKIND IS OUR BUSINESS」即ち「人類が私たちの仕事」です。2001…2002年度リチャードD・キングRI会長は、多くの人々が今救いの手を求めている。われわれロータリアンは職業奉仕に励み節度と品位ある活動によって社会に奉仕し、生じた余力をもって恵まれぬ人々のために奉仕し、人々の福祉に貢献してゆこう、それが私達ロータリアンの仕事である、とのべられています。
 またRI会長は次のようにのべています。少し長いけれど大変重要な部分ですので引用させていただきます。曰く「世界の各地で人々はロータリーが社会奉仕で持ってきてくれる援助と慰問を必死に求めているのです。然しもしもロータリーの体内の健康が損なわれていたら、こういう苦しんでいる人々のほんの一部にさえ手がまわりません。我々の組織を内部から強化してゆくために役立つ諸問題に取り組むことが各ロータリアン、各クラブ、各地区の責任です。ロータリアンとロータリークラブがこれほど必要とされるのは、人間の歴史を通じて未だかつて無かったことです。全世界の歴史において、最も重要な非営利、非政府、非宗教の組織になることがロータリーの天命であると私は信じます。」と。
 今世界で起こっていることを予言でもしたかのような言葉です。世界全人類の間に起こってくる紛争の原因は営利、政府、宗教の中にその大半が蔵されています。そして人類が苦しみから救われてゆくためには品位と節度をもち、親睦と奉仕の心、寛容の心を持った人達、即ちロータリアンのような心の持ち主が増えてゆくことが望ましいのです。
 そして正当な職業活動によって得られた利潤の中から、拠出された浄財を持って、世の恵まれぬ多くの人達を少しでも救済してゆこうというのです。
 会員増強の必要性、財団への協力の必要性、その答えは今申し述べたこの一文の中にあります。
 今月は「ロータリー財団月間」です。ロータリー財団についてロータリアンの各々がそれぞれの立場で考えてみられたらと思います。 (No.5―2001.11.10―)
 
2001年 2002年
7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月
 
水田博史直前ガバナーへの感謝の言葉
 
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